2022.01.31

【歌が上手くなりたい】ボイトレ~メカニズム編~響く歌声の秘訣、共鳴って何?

ボイトレ、メカニズム編。前回の「声がでる仕組み」では『声帯』について解説しました。

肺から出た空気が「声帯」にあたり、その振動音が声の源となります。
今回はその振動音が実際に「声」となるまでの通り道でうまく「共鳴」させることで、よりよい声、素敵な歌声となります。

その「共鳴」ついてお届けします。

声の出る仕組みなんぞ、知らなくたって声は出ますし、歌を歌うこともできます。

ですが、歌が上手くなるために、基本的な仕組みをしっておく方が様々なボイストレーニングをする上で理由や目的がハッキリします。
そこがハッキリするとより効果的なトレーニングとなりますし、それより何よりしっくりきます!!

詳細は覚えなくてもいいので、ざっくりと仕組みを理解しておきましょう!

声になる工程

息を出す、肺から空気が出る

声を出そうとすると肺から空気が出ます。吐く息です。

出た空気が『声帯』にあたって振動する

呼気により声帯が振動する、その振動音が声の源となります。

共鳴する

声帯の振動音が声道で共鳴させる

声となって出てくる

声道で共鳴した音が口から声として出てくる

前回もお伝えしましたが
ざっくりと、このような工程で『声』になります。

しっかりと声帯を振動させた声の源を
生かすも殺すも、「声道」での共鳴となるわけです。

ということで、ここででとても重要になるのが

  • 声道でいい状態のまま共鳴させること

共鳴とは?

共鳴とは声帯の振動音が共鳴腔と言われる身体の中にある空洞に響くことをいいます。

同じ音階の音を歌っても、1人1人の声は異なります。
それぞれの音色があり、その人独特の共鳴があります。

「身体全体を楽器として捉える」ことが大切。とよく言われます。
もちろん大切です。ですが、共鳴する場所は部分的で、声帯で振動した「声」の音源が音として出ていくまでの声道にあります。


1.口の中(口腔)
2.鼻の中(鼻腔)
3.声帯のある喉周辺(咽頭腔)

この3つが共鳴腔と考えられています。

共鳴するとどうなる?

しっかりと共鳴させることが出来たら、こんなメリットがあります。

響く美しい歌声を出せる

共鳴させることで、声に「響き」が生まれます。
例えば、バスタイムに歌を歌ったら浴室内に響き、より上手く聴こえませんか?
カラオケでエコーをかけるのと同じです。

空間や機械でのエコーをかける前から、自前のエコーが声にかかるため、マイクがなくても歌声を響かせられることができます。

声量を出せる

「響き」が増すことにより、声量がUPして聞こえます。
階段の踊り場などの空間で声を出すと声が響いて大きく聴こえることがありますよね!
そのイメージです。
「響き」で音量を補えるのです。

高音が楽になる

「高音」を出す時にどうしても力んでしまって、声が歪んでしまったり、喉に負担がかかることがあります。
ですが、「響き」が増すことで声帯で頑張りすぎなくても、楽にしかも綺麗に出せるようになります。喉に負担をかけることなく高音を気持ちよく出せるのです。

まとめ

もちろん、共鳴だけ「歌」の全てを担えるわけではありません。他のトレーニングも必要になります。
ですが、「共鳴」は歌にとってとても重要な「響き」を生むのです。

身体に無駄な力が入っていたら上手く共鳴しません。喉に力が入っていないかを確認しながら素敵な響きを奏でられるよう引き続き、ボイトレ頑張ってくださいね!応援しています!!