2022.02.10
【フリーランスで歌手活動】事務所やレコード会社に頼らず個人で歌手になる!STEP2~自分の曲を作品にする~
事務所(プロダクション)、レコード会社へ所属し歌手デビューするメジャーデビューの道だけが「歌手」ではありません。
歌う人+歌う曲があれば活動は行えます
そして、それを応援してくれるファンを増やすことができれば、
プロの歌手として活動ができます。
ファンがいるということは、商品を制作したり・ライブを企画すれば、それを買ってくれる人がいるということですので自身の収入へとなります。
また、ファンが増えることで、音楽業界から注目を浴びるようになります。
近年はレコード会社も既にファンを獲得している人をスカウトする傾向があります。
なぜなら、既に人気があるということは更に出資をすれば、更に人気が出るであろうという予測がつくからです。
このような理由から最近は個人で歌手活動される方が増えてきました。
プロを目指して自身のスキルを向上させながら、歌手活動を並行させファンを増やしていくのです。
では、まず何から始めればいいのでしょうか?
- そろそろ動き出したい、自分で活動してみたい
- 色んなチャンスを狙いたいからオーディション応募と併用してファンを獲得したい
- 自分で歌手活動したいけど、曲がない
- 仕事をしながらプロ歌手を目指したい
- 好きな音楽をずっと続けたい
そんな方に、フリーランスで歌手活動するためのステップをお届けしております。
前回、まずは『自身のオリジナル曲を作る』をお届けしました。今回は、それを「作品に仕上げる工程」をお届けします。
オリジナル曲ってどのように出来るの?
歌う人と歌う曲があれば、歌手として活動できます。
その歌う曲が自分のオリジナル曲であれば、CD化したり、ネット配信などで収益を得ることができますよね!
前回のおさらい
オリジナル曲を制作するのに必要な工程を再度確認しましょう!
自分が言いたい事、伝えたいことを詞にする
歌うパートのメロディを考える
②でできたメロディにコード(和音)を付ける。和音をつけることで雰囲気や世界観が生まれます。同じメロディでもコードにより大きく印象が変わります。
※この工程は作曲者が行うことも、編曲者が担当することもあります。
出来たメロディーとコードに合わせて楽器の構成を考え、それぞれの楽器の演奏フレーズを決定することをアレンジといいます。
オリジナル曲の完成
出来た曲に歌の録音をします。ここで生楽器の録音をすることもあります。
録音したものとアレンジした伴奏のバランス調整をします。
CDまたはネット配信するための音源の最終仕上げ
オリジナル作品の完成
※①~④は作り手により工程の順番がまちまちです。
※⑤~⑦は主にレコーディングスタジオ、音楽制作会社が行います。
レコーディングってどんなの?
今回は⑤~⑦の曲を作品にしていく工程についてです。
まずは、レコーディングです。完成した曲に歌声を録音しましょう。
レコーディングを行う場所は主に
レコーディングスタジオです。自宅にレコーディング機材を揃える方法もありますが、機材を揃える費用とその機材を使いこなす為のノウハウが必要になります。
レコーディングスタジオでプロ仕様の機材とエンジニアにレコーディングはお任せして、自身は歌に集中するのがベターです!
レコーディングにいくらかかる?
費用
大体1時間6,000~8,000円が相場です。お住いの地域にもよりますが、3時間パックや5時間パックなどで利用時間が増えれば割引などもあります。
格安スタジオもありますが、大体料金の差は使用している機材の差やエンジニアの腕や経験の差であることが多いです。
商品化を考えるなら、あまりクオリティは下げたくないですね!
時間
殆どのレコーディングスタジオは時間を自由に決めることが出来ます。ですので、予算と相談する必要があります。またメインVoの他にハモリやコーラスの録音もあれば更に時間は必要になります。
メインVoの録音だけなら1~2時間あれば出来ます。
ですが、録音したものをリプレイして確認したり、何度も録音するとどのテイクにするのか、組み合わせたり部分的に録音しなおしたり、意外と時間はあっという間に進んでしまいます。メインVoだけなら、まずは4~5時間くらいをオススメします。
ミックスってどんなの?
ミックスとは録音後の複数の音を混ぜる作業の事を言います。
レコーディングしたボーカルの音の他にも伴奏音源の一つ一つの楽器の音も仕上げたい作品のイメージや方向性にマッチするよう様々な調整をして混ぜていきます。
この作業はレコーディングスタジオでエンジニアさんがしてくれる作業です。
殆どのレコーディングスタジオではレコーディング料金の中にミックス作業代も含まれています。
ですので、レコーディングに必要な時間は歌を録音するだけではなく、その後の調整、このミックス作業をする時間も考慮しなくてはならないのです。
この作業で、とんでもないくらいクオリティUPします!!凄いです。
※だからこそ宅録ではなく、レコーディングスタジオをオススメするのです。
簡単にどんな調整をしていくのか見ていきましょう。
音量調整
これは分かりやすいですね!
大きい音は下げ、小さいパートを上げる、ボーカルが活きる様なバランスに音量を調整していきます。
音質調整
様々な効果を音に加えて音のクオリティを上げていきます。
数えきれないほどのプラグイン(音質に加える効果)があります。このプラグインでボーカルの音質はグッと上がります。
主なプラグインは
コンプレッサー(コンプ)
小さい音を持ち上げたり、出過ぎている音を押しつぶすことで音量差が縮まり音圧が上がります。音圧が上がると声がグッと前に出てきて立体感が生まれ、またリスナーにとって聴きやすい声になることからコンプは頻繫に使います。
EQ処理
周波数を調整する処理です。不要な帯域をカットしたり、おいしい帯域を強調する音で仕上げたいサウンドになるよう調整します。
エフェクト処理
いわゆるカラオケのエコーのように、リバーブ(残響音)やディレイ(やまびこ)をかける処理です。ホール感や奥行が出て曲に雰囲気が生まれます。他にも声をラジオボイスなど様々な種類の効果をかけることができます。
音程・リズム補正など
なんと音程を変えたり、整えたりも出来ます。リズムやタイミングの調整も可能なので、音程やリズムがズレていても修正することができるのです。
音の配置(PAN)
ヘッドホンで音楽を聞いてると右から聞こえたり、左から聞こえたりしたことないですか?
この音の配置の事をPANと言います。
ギターのPANを右にふる、そんな言い方をします。音の配置を調整することで立体感やLIVE感がうまれます。
マスタリングってどんなの?
この作業が一番、耳なじみがないと思いますが、作品を作る上で重要です。
ふたつの意味があります。
最終調整
ミックスして作られた音源(2ミックス)をCDやDVD、ネットでの音楽配信といった最終的なメディアに書き出すための最終調整です。
ここでは音量・音圧をメインに各メディアに合わせた状態に調整すること。
原盤制作
ミックスして作られた音源(2ミックス)を商品化させる為、様々な記録媒体(CDなど)に収録し、量産用プレスをする際の原盤(マスター)を作成すること。
マスタリングすると全体の音圧が底上げされるため、迫力や臨場感があがります。
また各楽器や声がより鮮明に聞こえます。
ですから、マスタリングするのと、しないのでは、断然クオリティに差が出ます。
費用
スタジオによってもさまざまですが、大体1曲10,000~30,000円あたりが相場です。
マスタリングの機材は格安のものから高級なものまであります。
もちろん、プロが使用するのは格安ではありません。
同じマスタリングといって格安で引き受けてくれるところもありますが、本格的なスタジオと比較すると雲泥の差です。
作品作りにおいて非常に重要な工程ですので、商品化されたい方やプロを目指す方は、実績のあるスタジオに依頼するのがオススメです!!
まとめ
というように自身のオリジナル曲を作品にするには
- レコーディング
- ミックス
- マスタリング
以上の3工程が必要です。
この工程で作品がレベルアップします!フリーランスで歌手活動されるなら、ここはレコーディングスタジオでプロのエンジニアにお任せしましょう!
引き続き、応援しています!