2021.04.21
歌手になる方法!!【上級者編】歌手デビューに必要な3社とは
歌手を目指す方がよく、デビューする為に事務所いわゆる芸能プロダクション探しをしています。
しかし、残念ながら事務所に入ったからと言って歌手デビュー出来るわけではありません。
歌手として活動するには、事務所・レコード会社・音楽出版社、この3社の役割が必要となります。
え?3社も?きっと初めて知りましたよね?ですので、事務所に入っただけでは歌手デビューとはいかないのです。
3社と契約して、ようやく「歌手デビュー」です。
3社の役割
芸能界には歌手以外にもタレントや俳優、芸人など分野は様々ですが、このページでは「歌手」に絞ってお話ししますね!
簡単に契約して大事な時期を無駄にしてしまわないよう、歌手になる為に必要な3社の役割・仕組みについて、オーディションを受ける前にしっかりと把握しておきましょう。
事務所
一般的に事務所と言いますが、様々な呼ばれ方があります。
- プロダクション
- タレント事務所
- 芸能プロダクション
こんなところでしょうか。
事務所の主な役割
歌手の人そのものを管理、売り出すのが目的の会社です。
- スケジュールや行動の管理
- アーティストの宣伝
- アーティストが出演する仕事の受注
事務所の主な収益
アーティストの出演料やグッズ販売の売上などです。
レコード会社
一般の方も聞いたことがあるでしょう。
- エイベックス
- ソニーミュージック
- NIPPON COLUMBIA Co., LTD.
- ユニバーサルミュージック
など、メジャーレーベルは名前が知られております。レーベルとも呼ばれます。
レコード会社の主な役割
楽曲を使った商品、CDなどを制作し販売する会社です。
- 楽曲にアレンジを加え、演奏し、録音する
- 録音したマスター音源(原盤)を複製しCDなどへ商品化
- 録音したマスター音源(原盤)をインターネットで音楽配信
レコード会社の主な収益
楽曲の配信やダウンロード、CD売上など、楽曲の売上です。
音楽出版社
一番、難しいのがここです。あまり一般的にも聞くことがないとおもいますが…。
音楽出版社の主な役割
著作権管理。歌詞やメロディーには「著作権」という権利があり、利用する方に使用料をいただき、著作者(作詞者・作曲家など)などに分配、管理するのが主な役割です。
- 著作物の管理
- 著作権料の分配、管理
- 多くの人に著作物を利用促進するため「楽曲プロモーション」
テレビ局や映画やゲーム制作会社、広告代理店などに楽曲を使ってもらえるよう働きかけます。ドラマタイアップなどを狙います。
どんな素敵な歌手と曲でもプロモーションなしには広まりませんので、この音楽出版社の「楽曲プロモーション」は重要な役割となります。
音楽出版社の収益
という訳で著作権使用料が音楽出版社の主な収益です。
先に紹介したレコード会社はこの楽曲を収録したCDや配信音源をプロモーションしているのであって、楽曲そのものとは重なる部分もありますが、収益の種類は異なります。
- 人を管理するのが事務所(人)
- 著作権の担当が音楽出版社(曲)
- CDや楽曲の商品を販売するレコード会社(商品)
この3社がタッグを組むことで「歌手」として芸能界で活躍することが出来るのです。
人に人気が集まれば、楽曲やCDなどの商品も認知されます。楽曲がタイアップ曲に選ばれると人にも注目がいき、商品も同様に売れます。
3社の役割は違えど、それぞれに役割を全うすることで互いの収益UPに繋がるため3社の関係性は非常に重要です。
事務所だけ決めても意味がない理由
タレントや俳優のようにその本人が出演することが売上になる場合は事務所との契約だけで仕事がスタートできます。
ですが歌手の場合の主な商品は「歌」となりますので、事務所のみ決まっても楽曲などの著作物を制作、管理、商品化する会社が必要不可欠です。
事務所に所属しても、レコード会社と音楽出版社を探す必要があります。
事務所の多くはそのプロモーションをしてくれるはずですが、いつ決まるかの約束はありません。最悪の場合、契約期間の間、見つからず時だけが経ってしまうことも。
また事務所に所属するとこれまで応募可能だったオーディション、その殆どは事務所などと契約のない方しか応募資格はありません。
もちろんレコード会社や音楽出版社とつながりの深い事務所もあります。
その場合は事務所が担うプロモーションがとても有効でデビューに繋がりやすいです。
まとめ
一度、契約を結んでしまうと数年縛りがかかりますので、契約はとても重要なことです。
後悔のないよう、しっかり学んだ上でオーディションに挑みましょう!!