2021.10.27

音程(ピッチ)が安定しない原因はコレ!【プロが教えるボイトレの秘訣】

人が歌う歌を聞いていて、音程が合ってるか合ってないかは、分かる。
きっと、自分は音痴ではない。でも、自分がいざ歌ってみると大きく外れてなくても

  • 自信がもてない
  • なんだか不安定
  • 合ってるような合ってないような…

というよにパッとしない仕上がりに不満を抱えてる人多いのではないでしょうか?

こんな不満を持つ方の殆どの人が、音程をとる場所を勘違いしてるのです。
歌の上手い下手はテクニックではなく、『思い込み』が原因してることが非常に多いのです。

歌声は2つの製造工場で出来ています

それは『母音』を製造する「声帯」『子音』を製造する「口先」です。
母音と子音、これが合わさって歌声となっています。

例えば『カ』をアルファベットにすると「KA」この右側A『ア』を母音、左側Kを子音と言います。

母音工場『声帯』

母音のア・イ・ウ・エ・オ。
この母音というのは『声帯』という名の製造工場で作られます。
声帯とは?
図のように喉仏あたりにある筋肉のヒダを『声帯』といい、吐く息でその声帯が振動し音となるのです。
「声帯」では母音のア・イ・ウ・エ・オしか発声できません。子音を鳴らすことができません。
また声帯の最大の役割が『音程をとる』ことです。

子音工場『口先』

そして、もう一つの製造工場が『口先』。ここでは子音を作ります。
ア・イ・ウ・エ・オ以外の言葉はここで作ります。
『声帯』の工場がお休みしていても、内緒話するように子音は口先だけで作ることができます。

音程(ピッチ)が安定しない原因

歌声には「母音」と「子音」の役割が重要なのですが、音程(ピッチ)においては、『母音』でしか作ることが出来ません。「子音」に音程の概念はありません。
内緒話に音程はないですよね?

ですが、歌を歌うとなると、どうしても「詞」をはっきり言おうとするあまり「子音」の製造工場である「口先」で音程を操作しようとしてしまうのです。
口先への意識が高まれば高まるほど、声帯の振動は不安定になり、結果、音程(ピッチ)が安定しないという悩みの種を生んでしまうのです。

音程(ピッチ)を安定させる2つのポイント

母音と子音の割合10対9

歌声においては、母音が10としたら子音は9の割合にするのがコツです。
歌詞に気を取られて多くの方は、子音の割合が高くなってしまいます。
メッセージが大切な歌詞ですが、ハッキリ言おうとせず、あいまいな方がムードが出て、返ってよく伝わります。

母音で歌う練習

なかなか初めから割合を調整するのは難しいですよね!
まずは、音程を司る母音だけで、曲を歌えるように練習してみましょう。

STEP
最初は「あ」、歌詞を全て「あ」にして歌う
この時の注意点、歌詞が「♪愛をこめて花束を」としたら「♪あああああああああああああ」と歌うのではなく、「あ」をつなげて「♪あーーーーーーーーーーー」と歌うように意識して下さい。
ワンフレーズの間、声帯が閉じ続けてることが音程を安定させるコツとなります。
STEP
母音「ア・イ・ウ・エ・オ」、歌詞を母音だけで歌う
「あ」で上手く歌えるようになったらこれです。この時も「あ」をつなげて歌ったように、切れ目を作らず、つなげて歌うことが重要です。声帯が常に振動していることを意識してみましょう。
STEP
②で感じた「声帯」の振動を維持して、子音を乗せる
母音歌唱が安定してから、ほんの少し、曖昧でいいです。口先をリラックスさせ子音を軽く乗せてみましょう。

まとめ

「母音」と「子音」を攻略できると、一気に歌がプロっぽくなります。
多くの方は口先で音程や息の流れを邪魔してしまっています。「母音」だけで歌う練習をするととても効果的です。是非、お試しください!