2021.05.06
こんなオーディションには要注意!オーディション商法の手口と見極める4つのポイント【歌手になりたい人へ】
誰もがインターネットで気軽にオーディション情報を探せるようになりました。しかし、見極めるオーディションの中には注意が必要なものも多くあります。『オーディション商法』『オーディションビジネス』と言われるものです。
そういったオーディションの落とし穴にひっかからないよう、ここではオーディション商法の手口、それからオーディションを受ける本来の目的と見極めるポイントを解説します。
目次
オーディションにありがちな落とし穴『オーディション商法』とは
オーディション商法とは、オーディションに合格したとみせかけて応募者に対して、「事務所登録費」「レッスン費」「宣材写真の撮影費」などといった金銭の要求をする商法の事です。
CM出演や歌手デビューできるとうたってオーディションの応募者を募り、後になってからレッスンの受講契約を結ぶよう勧誘することは特定商取引法違反にあたります。
またオーディション商法にはあたらなくても、キャッチコピーやタイトルで応募者を募り、金銭の要求などの条件はよく見ないと分からない小さい文字で綴り、応募者が勘違いしてしまうようオーディションを利用したビジネスも潜んでいます。
それらの様な事で夢が遠ざかったり、金銭を取られないように、オーディション商法の手口や特徴を解説いたします。
ここを理解していれば、いざあなたがオーディションに挑戦した時に、冷静に判断が出来るようになります。
本来のオーディションとは
オーディションを受ける本来の目的は歌手の場合、自分の歌やパフォーマンス、キャラなどを商品化して、それを多くの人に広め、売り出してくれるところを探すことです。
個人では中々難しいプロセスを活動の規模が大きく力のある企業にサポートしてもらう為と言えるでしょう。
例えば、レコード会社は将来の活躍が期待できそうな人材を発掘し、将来的に有名になり曲がヒットすれば、その収益で、事業を好調に回していくことができます。
ですからオーディションを開催し、新人の発掘を行うのです。
将来的な利益を生むために、才能があると見込んだ人材に投資して商品化します。その商品を購入する人達から収益を得るのです。
これが歌手とオーディション主催会社にとって本来の関係といえます。
ですが、オーディション商法やオーディションビジネスは本来の関係を始めから目的とせず、オーディションの参加者からお金をとって運営しているのです。
ですから、オーディションを受けて合格したとしても、これでは目的を果たせません。
本来のオーディションではオーディション参加者から金銭の要求をすることはあり得ません。
よくあるオーディション商法の手口
合格!と言って「高揚感」を煽り、判断力を鈍らせる
「オーディション選考の結果、合格です!」
頑張って挑んだオーディションでこの結果だと嬉しくなりますよね。
「合格」「選ばれた」「認められた」という事で応募者を高揚させ、判断力を鈍らせます。
実際には、ほとんどの人が合格しているでしょう。
また逆に、ダメ出しをし「不安」を煽られることもあります。一度、失望させてから、救いの手で希望を見せ、契約に持ち込むという手口です。
よくある例
「○○はとてもイイ声をしています。才能は感じますが、まだ力が及びませんので提携する養成所に通ってください。入学金30万円レッスン料は1年間で77万円です。
でも、特待生として入学金は免除します。」
これは要注意です。
ですが、応募者に高揚感や不安を煽る言葉を投げかけられて、実際にいわれてみたらどうでしょうか?このオーディションにかけて、頑張っていたら「自分が認められた」と思ってしまうかもしれませんね。
緊張感を煽り判断力を奪われる1対1のマジック
オーディションのいうのは緊張がつきものです。
それに最終選考に残り、合格まであと1歩というところで個室の1対1。
もちろん、芸能界のオーラを纏った業界人との面談では、普通の人なら必ず緊張します。
合格も間近で気分も更に高まっています。
こんな状態では、冷静な判断は出来ませんよね。
契約の罠
というように冷静な判断が出来ない状況を利用して、あっと言う間に契約書にサインしていたというのはよくある話です。
オーディション商法では、契約期間が長いことが多いです。
それは契約という事で縛り、抜け出せないようにする為です。契約書にサインしている事で拘束力があるためです。この間、ずっと支払いが続きます。
逆に、契約を切ろうとしても、違約金という形で、そこにも金銭の要求をしてきます。
また金銭だけでなく、契約期間中は他のレコード会社等との契約はできませんので、金銭だけでなく、夢に向けた大切な時間までも奪われてしまうのです。
オーディションを見極めるポイント
オーディションの合格者に対して養成所やレッスンの案内をして例え数十万円〜のお金をとっても、それ自体は、実際にレッスンの提供があれば詐欺とはいえません。
しかし、歌手デビューを夢見てオーディションを受ける人を利用していることに違いはありません。オーディションを利用したビジネスです。
例え、お金を払ってレッスンを受けるのであれば最初からレッスン生を募集しているスクールで、無料体験などを受けるなどして、自分に合ったスクール選びをしましょう。
こうしたオーディションビジネスは非常に多いため注意しましょう。
それでは具体的にどんなポイントに注意すべきかお話しします。
当てはまるからといって一概にオーディションビジネスとは決まりませんが、決断をする前の判断材料としてご参考ください。
広告でよく出てくる
SNSなどで頻繁に広告として出てくるオーディション情報。
主催会社も無名で、表現があいまいなオーディション広告。頻繁に出てくるということは、それだけ多額の広告費をかけています。「なぜオーディションにそんなにお金をかけるのか?」と考えてみましょう。
募集年齢
オーディションのコンセプトによって募集年齢は様々ですが、募集年齢が例えば20歳以上~や募集年齢の幅が広すぎる場合は注意しましょう。
オーディションの多くが~24歳までといった制限があります。募集する年齢層が広いということは適齢期を逃した人にも夢を見せる事で、オーディションを利用したビジネスの可能性があります。
ほぼ全ての人が合格
オーディション商法やオーディションビジネスは応募者から金銭を要求することを言います。つまり、合格した人から金銭を取るという事です。
ですから、その場合、応募者を不合格にする理由がありません。ほぼ全員合格します。
費用が高額な上にレッスンの体験なし、決断を急かす
登録料など名目で数十万円や、レッスン代の内容が不透明などは注意が必要です。通常、レッスンを受けるならどんな講師からどんな内容のレッスンを受けるかなど知りたいですよね!そう言った詳細は聞かされない場合は怪しいです。
また決断を急かされます。電話やメールでいついつまでに入金してくださいと急かされる場合は注意して下さい。
罠に引っ掛からないように
金銭の要求がある時点でおかしい
本来のオーディションでは金銭の要求はあり得ません。
これまで多くの正当なオーディションを見ておりますが、東京までの交通費を頂けたり、在住地域まで逆に来ていただけたり、するものです。
もちろんオーディション会場までの交通費は応募者の負担になります。と明記されてる場合もあります。
とはいえ、レコード会社などからお金を請求されることはあり得ません。
金銭の要求があった時点で、あなたが想像している道とは違う可能性が大です。
応募前、受かった場合にはきっちり調べる
オーディションを受ける前にまず、主催会社について調べてみましょう。最近はネット検索や口コミなどですぐ調べられます。他の人の体験談も参考にしましょう。
また、悪徳業者は会社名をコロコロ変えてオーディション開催をしますので、情報量が少なすぎる場合にも注意が必要です。
オーディションの開催は誰にでも出来ます。全てが正当なオーディションではありません。
良い話には裏があると、慎重に捉えて、冷静な判断をできるようにしましょう。
一人で考えず、親や友達、知人などに相談して、情報収集することが、とても大切です。
まとめ
以上、オーディション商法・オーディションビジネスについてお伝えしました。
自分の身を守れるのは自分の判断です。的確で冷静な判断が出来るよう様々な情報を収集して夢に向けて頑張ってください!応援しています!